『1分で読書』の松陰@立夏

こんにちは。
ブリッジライターNAOです。


本日は二十四節気の「立夏

実感する夏としてはまだ先かもしれませんが、
新緑も生い茂り、暦の上では夏の始まりです。


「立」と書いて「りつ・りっ」と読ませる他の単語に、
「立志」があります。


自己啓発系の本やセミナーに触れることがあるならば
必ず目にするような言葉ではありますが、

筆者にとってはこの「立志」の代表的な人物として、
吉田松陰が真っ先に思い浮かびます。


幕末、帝国主義真っ盛りの欧米諸国から
軍事力をかさに開国を迫られる危機的状況の中、

祖国を愛し、理想と行動を貫き通したその短い一生で
彼自身の実績としては何かを成し遂げたわけではありません。


しかし松陰の営む松下村塾で「立志」した同志たちは
多くが維新の英雄と明治政府の要人となりました。


「好きな歴史上の偉人は誰?」

というよくある質問への回答は、
いつもなかなか困るものではありますが、

すぐに顔が浮かび上がる幾人かの中に吉田松陰が含まれる方は、
筆者も含めて多いのではないでしょうか?

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世界的にも稀なほど驚異的な教育成果を上げた
松下村塾」で、大事にされた3つの教育方針があります。

一、立志
二、択交
三、読書


「立志」については、言うは及ばず、
最初にこれがないならば、いくら賢くても、能力が高まっても、
それを活かす場所を間違ってしまうので、
勉強を始める前には、まず最優先で”立てる”べきが”志”ということですね。


「択交」は、現代語にはあまり見られない単語ですが、
”交際”する相手をしっかり”選択”する、という意味です。
まさに「人と人との間=人間関係」で作られるのが人間。
よって、付き合う人物の影響が大きく
人から得られる情報の質が大切なのは自明です。


「読書」に至っては、案外盲点かもしれません。
松陰先生も自らの身で示し、口酸っぱくして発言していることに、
「行動・実践せよ」が目立っている印象なので。

しかし、彼にとっての「読書」は、
普通の人が考えるような「読書」とは少し違うのかもしれません。


吉田松陰は幼年からして異常な天才で、エリートであるわけで、
読書量も当然、常人並みではないです。
しかし、彼の書物への向き合い方は、
その著者や登場人物と感情の起伏を共にするものでした。

彼が牢獄にいた時期の読書ペースとして知られているのは、
「年間600冊」だそうです。
昨今の自称”速読できる人”の「30分で1冊」とか「1日10冊」とか、
そういう数字から見れば、少ないようにも見えます。

しかし、読書はそもそも、速く読めばそれでいいのでしょうか?
”速さ”が目的になっているなら、本末転倒でしょう。

松陰先生にとっての「読書」とは、
先人の賢者たちとの対話であり、
自分の内面に知恵を反響させる大切な時間
だということです。


ちゃんとその本の内容自体と自分の内面に向き合えているか、
反省しながらこれからの読書を満喫したいと思う、
立夏と端午の節句となりました。


<関連リンク>
ガイダンス・コラム記事一覧@二十四節気
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